スポンサード

2021年9月5日日曜日

ジムトレーナーの仕事②:なぜフィットネスクラブは給料が安いのか・・・単価が安い・・・初期投資・・・ランニングコストが高い・・・どんな人ならオススメ・・・

ジムトレーナーの仕事②:なぜフィットネスクラブは給料が安いのか


皆さんジムトレーナーの給料ってご存知ですか?




一般的なジムスタッフとかジムインストラクターと呼ばれる仕事ですと

大学またはスポーツ専門学校の新卒採用で19万~25万※ほとんど19万くらい

そのまま現場職であれば長く勤めても月収20万~30万円くらいでしょう。
※某金色ジムだとトレーナーの実力次第ではほとんどジムに突っ立っているだけでも
30万以上もらえる人もいるそうですが(笑)

中途採用の場合はアルバイト(最低賃金)から始まってやる気があってバリバリフルタイム働いていれば社員になれるかもみたいな感じが多いですね。

健康運動指導士とかクラブ運営に影響するいい資格持ってたり、チーフトレーナーやマネージャー職の経験やスキルがあれば店長候補みたいな求人に募集出来ます。

この場合は初任月給相場が30万前後になります。※経験者しか無理ですが

大手企業系列のマネージャーや支配人
本社勤務やエリアマネージャーなどの要職に就ければ月収40万~50万円くらいにはなるでしょうが、基本的に大卒なのは前提で、仕事内容は一般的な企業の管理職と変わらずデスクワーク(人事、労務、開発、経理など)で一般的な事務職に就くのと変わりませんので、ここを目指すならフィットネス業界を選ぶ意味はないでしょう。むしろ大変なのでやめた方が良いです。

ここまでの情報でも一般的なサラリーマンよりも低い給料なのが分かるかと思います。

この業界が好きだったり、仕事にやりがいを感じていないと続けられないですよ。

最初は安いけど能力が高ければ昇給するんじゃないの?と思っている方もいるかも知れませんが、基本的にこの仕事に着いたら役職が大きく動かない限り給料は殆ど増えないと思っておいた方が良いです。

では何故こんなに給料が安いのかというと

まず基本的に働いている人達が稼いでいないからです。※生産性が低い

普通の企業の場合
分かりやすく営業職の人間であれば

「毎月の契約ノルマが何件で今月は売上何百万を達成しました。」

的な稼ぎ方をすると思いますが
フィットネスクラブに置き換えると

「今月は100名の入会を達成しました。
今月の退会数が30名ですので
今月は70名の会員増になります。
当店の会員単価平均が7000円ですので
来月の会費収入は49万円増となります。」


とまあ
こんな感じの状況になります。

基本的に不特定多数の個人相手で会費単価も高くて1万円前後なのでそれなりに数を確保しなくてはいけません。

個人経営のパーソナルジムなどであればある程度お金を持っているお客様を少数囲い込めば良いだけなので損益分岐の達成はさほど難しくないですが、最近の24時間営業でジムだけの設備に特化したジムでも損益分岐点は500人といわれており、スタジオやお風呂が併設されているジムであれば1000人から1500人、プールもあるような大型フィットネスジムであれば2000人~4000人程度の会員数を集めなくてはいけません。

日本は現状フィットネス参加人口が3%といわれています。
商圏距離としては駐車場の有無などの条件にもよりますが4㎞程だと言われております。
このような条件から基本的に大型店舗でも個人店舗でも人が多い都会や駅前などの立地じゃないと損益分岐点を達成するのは難しいと考えます。

人口1万人以下の田舎で500人だと5%ですからね。
田舎町にジムが無いのも納得です。

ある程度お金に余裕があって土地を持っていて自宅兼店舗のような形で1人で運営するなら田舎町でもありえなくはないですが・・・

話しを戻します。

次にランニングコストです。
退会防止の為に運動指導を行ったり、
利用者の名前を覚えて積極的にコミュニケーションを取ったり、
設備の清掃や施設内を見回り安全管理を行ったりなどとにかく人件費がかかります。

大型の建物になると家賃や水道光熱費なども数百万単位になります。
プールなどを持っていると年間の維持費に1億円ほどかかるとも言われています。
※実際プール1面だけでも数千万かかります。

また初期投資が非常に大きいのもネックです。
個人のパーソナルジムなどであればマンションの1室を借りてホームジムを作るだけですので100万もあればいけますが、某フランチャイズ24時間ジムでも初期投資で9000万程度かかるようです。スタジオやお風呂、プールなどが入ってくると数億円単位になります。今の不況で人口が減っている日本でプール付きのジムがだんだん少なくなってきているのも納得の状況です。現代であれば会員管理システムの導入やインターネット関係の投資も必要になってきますので、初期投資の金額は膨大です。

ジムっていうのはこんな感じで本当にお金がかかる商売なのです。
皆さん近所にジムがある方は是非通ってあげてくださいね(笑)

また脱線しそうですが
こんな状況なのでそもそも給料出したくても出してあげられないっていうのが世の中のフィットネスクラブを運営する会社としての本音でしょう。当然ほとんどの会社がブラック企業であると思ってらって差支えありません。現在はパーソナルトレーニングジムが簡単にオープン出来て、人気があるトレーナーになれれば給料もかなり高額を頂けるのでスキルやビジュアル、営業力に自信がある方はそういうお店に就職した方がいいですよ。

実力のあるボディビルダーの方などは某金色ジムに就職するのも良いかと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿

人気記事トップ5