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2021年9月13日月曜日

ジムトレーナーの仕事④:トレーナーの必須スキル・・・おしゃべりが向いている?・・・無口は無理・・・必須スキルはほめ上手・・・ジムは修行場・・・

ジムトレーナーの仕事④:トレーナーの必須スキル

 ・ジムトレーナー/パーソナルトレーナーの仕事に必須のスキルとは何でしょうか?

筋トレの知識・・・必要だけど最低限はみんな持ってます。これで差別化はできません。

実践技術・・・あなたは選手として1番になりますか?ボディビルやパワーリフターなどで。ちょっと厳しいんじゃないでしょうか?

経験・・・20年くらいないとそんなこと言えませんよ(笑)

容姿・・・ブスは働くなというのですか?まあ良ければ有利になるのは事実です(笑)少なくとも最低限の清潔感や引き締まった肉体は必要でしょう。ただ一番大事ではないです。

筋肉・・・まあ差別化はできますけど、マッチョになりたくないお客様からは走って逃げられますね(笑)

資格・・・これも大体みんな持ってます。

営業力・・・惜しい!!その根底にあるものは?


コミュニケーションスキルですね!



ジムで働くフィットネストレーナー・インストラクター/パーソナルトレーナーという職種は基本的に接客業なので、不特定多数のお客様をお相手したりマンツーマンで1時間とかお話するわけですよ。


まず人と話すことが嫌いだとか難しい・向いてないと思う人は絶対に選んではいけない職業です。無言であれやれこれやれって指示出されるだけのトレーナーなんかに誰もお金は払いませんよ。どうせ高いお金を払ってキツイ思いをするなら、出来るだけ楽しい時間にしてくれて、トレーニングが終わったら爽快な気分で家に帰れる方がいいに決まってるじゃないですか。


お金を頂くためにはお客様に感謝されて得られた結果についての対価(お礼)として料金の支払いが発生するわけです。


結果を出すためにはお客様に正しい情報を認知して頂き、こちらの提示する運動・生活プランに納得して頂いて、行動に移してもらうというようなかなり難易度の高い条件があります。身体を変えるということは生活を変えるということと同義です。それはとてもつらい作業になります。※特に最初の1ヵ月。この苦しさを「この人に教えてもらえるなら乗り越えられる」みたいに思って頂ければなんとかなります。逆に「こんな人に任せて大丈夫かな?」なんて疑ってかかられてしまっては、せっかく効果の高いプログラムを組んでも効果が出ませんし、つらい食事指導なんて絶対に従っていただけません。


お客様から信頼されて初めて結果が出せるわけです。そしてこの信頼を獲得するためには適切にこちらの情報を開示し、お客様の情報を聞き取り、こちらの提案をわかりやすく伝えて納得していただかなくてはいけません。


なのでトレーナーという職業は接客業の中でも特にコミュニケーションスキルの重要性が高いのです。トレーナーという勉強が常の職業柄、まじめな人ほどインプット厨というか、知識を入れる事ばかりに目が行って、肝心のアウトプットする力が全くないトレーナーがたくさんいます。そういう人がどうしてもトレーナー業をやりたかったら正社員としてフィットネスクラブ等に就職した方が良いです。


最悪お客様が取れなくても給料はもらえるし、別のセクションの仕事をしながらでも話術を磨いていくことはできますから。ただ、最初からフィットネスに就職するような人たちが多い職場ですからそこそこ陽キャ率は高いです。スタッフが担当するスタジオレッスンやパーソナルトレーニングでも人気が出るのはそういう人たちなので、話術磨きをしている間にみんな普通に勉強して知識技術がついてくるのでどんどん差が尽きます。


なのでいずれにせよコミュニケーションが苦手な人は志すべきではない分野かと思います。そういう人がこの業界に入ってきてうつ病になって人生ダメにしてからやめていった例をたくさん見ていますので・・・


おしゃべりな人がトレーナーに向いている?


おしゃべりな人がトレーナーなどの長時間接客を行う職業に向いているのか?


単におじゃべりなだけでも全くコミュニケーション能力がない人よりは向いています。人見知りは論外です。


トレーナーの役割は勉強した小難しい知識と技術をいかに理解し、わかりやすくかみ砕き、かんたんにお客様へ伝えるか。どのようにお客様のモチベーションを高めて辛いトレーニングを楽しく続けてもらえるか。これがフィットネスの現場で求められるトレーナーとしての能力だと思います。



どれだけ難しい論文をインプットしても、高難度の資格持っていてもお客様相手にインプットした原文を伝えても理解できません。それが出来る人はそもそもトレーナーに高いお金は払いません。自分でやります。誰が聞いても理解できるように知識をかみ砕きお伝えし、それを楽しく実践できる。そんな時間を提供できるのが良いトレーナーだと思います。



ホストみたいにテンションアゲアゲでフィーバーして指導しろって言ってるのではありません。※スタジオレッスンインストラクターにはそっちも必要です。


「元気で明るく爽やかで真面目そうな雰囲気」


こんなイメージに少しでも近づけて自分をセルフマネジメント出来るようになりましょう。


油ぎった小汚いデブで臭いのおっさんには誰も「綺麗になりたいので痩せたいです。宜しくお願いします。」なんて言ってくれませんよ。


いらっしゃいませ~の瞬間に「やっぱ帰りまーす」ってなるのが落ちです。


かっこよくなったり、きれいになったりすると自分に自信がついて不思議なことにおしゃべりもうまくなったような感じになるのですよ。「トレーナーさんみたいな体になりたいです。」なんて言ってもらえるようになれたら完璧です。そこまで雰囲気作りが出来るようになれば自然と堂々と会話が出来るようになり、説得力も倍増です。


人の見た目を変える職業に就きたければまずは自分の見た目を完璧に整えてみましょう




無口な人(コミュ障)に接客業は無理なのか?


結論から言うと無理というか絶対に向いてないです。コミュニケーションが苦手な人がわざわざコミュニケーション1番大事な職業に就くのは本当に人生損します。フィットネスの現場は本当に多くの人と結構近めの距離感でかかわりますから、あらゆる世代の方とコミュニケーションを取れないといけません。というかむしろ自分と同世代のお客様なんていません。

僕らのメインターゲットになるお客様は基本的に40代以降のお金を持ってそれなりに社会的地位の高い人生勝ち組が確定しているエリートか、そのご家族という感じになります。当然それなりに敬語や社会的な礼儀作法、ビジネスへの知識も必要になりますし、世界情勢や政治経済知識もあった方が会話も弾みます。そんなお客様を相手にするわけですから僕ら普通の生活を送っている人間とは住む世界が違うわけです。


そもそも会話が苦手な人は気苦労で鬱になってしまうこと間違いなし。

病んでしまう前にあきらめた方が無難かと思います。


必須スキルはほめ上手

良いトレーナーになりたければ周囲の人をとにかくほめまくってください。たとえそれがお世辞でも褒められて悪い気分になる人はいません。どんどん周囲の人をほめちぎってやりましょう。褒めるということはその人を観察しなければいけません。「今日の服装いつもと雰囲気違うけど、それもすごい似合ってるね」「今日はいつもよりもテンション高いね。いいことあった。」とか日常的な内容でOKです。会う人会う人絶対ほめるようにしてみましょう。


これが出来るようになるとトレーナーとして必要な観察力とお客様の気分を盛り上げてモチベーションを保つ能力とお客様の好感度が上がります。周囲からの印象も良くなり人間関係も良好になりますから、自分の所属するコミュニティ(学校や職場、サークルなど)でストレスなく過ごせるようになるでしょう。


この能力を実際のパーソナルトレーニングセッションで使うとすると


「今のスクワットはしっかり胸を張ってフォームを維持できていましたね。とても上手になりましたよ。」

「中殿筋が以前よりも発達してとてもきれいなヒップラインになってきましたね。お腹周りもスッキリしてきたからくびれがはっきり見えるようになりましたよ。」


みたいな感じで具体的にどこが良くなったのかハッキリお伝えすることが出来るようになります。褒める要素を探すことで観察力が強化されてお客様に必要な情報をその場で効率よく探し出すことが出来るようになります。当然改善点もたくさん見つけることが出来るようになるのですが、改善点の指摘については少しいい方にクッションを挟みましょう。


例えばベンチプレスの指導で


「今のフォームはブリッジがきれいに組めていて非常にきれいに出来ていましたよ。両足がバタついてバランスが崩れていたのでしっかり床を踏んでバランスが崩れないようにできればもっときれいなフォームで重量も上がるハズですので次のセットはそこを直してみましょう!」


こんな言い回しをするとお客様も改善点を気分よく受け入れられるのではないでしょうか?


「足が踏ん張れてないのでダメですねー」


なんて言われたらあきらめちゃいそうですが、この言い回しならすでに次にほめる内容を提示しているので言われた側はついつい頑張っちゃいます(笑)


最初はなかなか難しいかもしれませんが、これくらいは普通に出来るようにならないとトレーナーなどのマンツーマン接客を行う職業で食べていくのは不可能ですので、そういう仕事に就きたい人は頑張って練習してみましょう。恥ずかしくて無理なら早めに別の道を探した方が良いかと思いますよ。


ちなみに学生でこの記事にたどりついた方がいたら検討してほしいのが、フィットネスクラブでのアルバイトです。基本的にフィットネスクラブでのアルバイトは時給も安いし、稼ぎたい人にはあまりお勧めできませんが、自分の将来のお客様になるかもしれない層のお客様がたくさんいて、みんな自分の身体を人に褒められるために毎日頑張って運動しているわけですからジムは格好の修行場になります。


とにかくジムで接客勤務についているときは利用者をほめてほめてほめちぎるようにしてみてください。きっといつの間にか人気インストラクターになって勉強もちゃんとしていればスタジオレッスンとかパーソナルトレーニングとか時給の高い業務を任せてもらえるようになってきますから。将来学校を卒業してからするはずの経験を先に出来て、しかも将来お客様になるかもしれない人たちを相手に接客出来る職場なんてなかなかないですよ。


仮に卒業後にその会社と違うジムに就職したり、フリーで活動するにしてもフィットネスクラブだと数百人~数千人のお客様が相手なので割とつながりが残っている方がお客様としてついてくるパターンは往々にしてあります。僕も2回転勤しているのですが、毎月1~2回ほどパーソナルトレーニングを受けに以前勤めていたクラブのお客様が来てくださいます。どこのつながりが仕事になるかわかりませんから、コネクションは作れるだけ作っておきましょう。

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