スポンサード

2021年9月23日木曜日

ジムトレーナーの仕事⑤:初心者オリエンテーション・・・会員継続率が変わる・・・1番大事な仕事かもしれない・・・

ジムトレーナーの仕事⑤:初心者オリエンテーションとは 

フィットネスクラブに通ったことがある方なら初回または初心者向けのオリエンテーションを受けたことがあるかもしれません。初心者講習会とか呼び名は様々ですが入会した方や初心者向けに施設の使い方やトレーニング方法の説明会のようなものだと思ってください。



手厚いところだとトレーニングプログラムの作成まで行ってくれたり、全5回とか全10回とかでお客様がプログラムを完全に覚えきるまでお世話してくれるクラブもあります。


初心者向けの講習会という形で毎日決まった時間に実施していて、入会のタイミングにかかわらず誰でも何回でも受けられるようなシステムを取っているところもあります。


設備説明以外受けたことがないという熟練トレーニーもいるかもしれませんね。適当に自由にやりたいっていう人も多いかもしれませんが、初心者の方であれば初回オリエンテーションを受けるのは非常にメリットが多いです。トレーナーにプログラムを組んでもらえるのであれば特に受けておいた方が良いかと思います。


・初心者がオリエンテーションを受けておいた方が良い理由

なぜ初心者がオリエンテーションを受けておいた方が良いかというと


「ジムでやるべきことが明確になる」

「怪我をしない運動方法がわかる」

「スタッフとコミュニケーションが取れるようになる」

「施設のサービス・ルール・マナーを細かく知れる」


明確なメリットはこの4つでしょう。


「ジムでやるべきことが明確になる」

まず初心者なら自分が何をやるべきかが全く分かっていない状態でフィットネスクラブに通い始める方がほとんどだと思います。目的・目標すらはっきりしていない人も多いです。仮に入会した理由が健康の為とか体力低下の予防とかの漠然とした理由だったとしても、いやむしろ漠然とした理由の人ほど明確に目標を定めないと運動習慣を身に着けるまで運動を継続するのは難しいかと思います。適当にベンチプレス100kgを上げてみたいとかでもなんでもいいので継続する理由を決めてください。そしてそれに向けたプログラムをトレーナーに組んでもらいましょう。目的・目標がある人はそれに向けて自分がやろうとしていたことがあっているかどうか確かめるのも良いですね。極端ですけどフットサルの補強で始めた運動なのにボディビルしちゃってたり、マラソンの記録を伸ばしたいのにパワーリフティングしちゃってたりみたいな人がちょこちょこいますよ。ダイエットしたいのみバルクアップしちゃったりとかね(笑)


「怪我をしない運動方法がわかる」

怪我をしない運動方法ややらなくていい種目を確認するのは非常に重要です。目的やご自分の体のコンディションによってはやらない方がいい、あるいはやってはいけない種目やマシンがあるかもしれません。

太った→膝が痛くなった→痩せたい→運動→より膝を痛めた→より太った

みたいな悪循環にならないように正しい運動方法やあなたの体や目的に合ったプログラムを確認しましょう。


「スタッフとコミュニケーションが取れるようになる」


スタッフとコミュニケーションが取れるようになるのは初心者には重要です。わからないことがあったらすぐに確認できるようになりますし、まったく話せる相手がいない環境より一人でも話が出来る環境でトレーニングが出来るようになると一人で黙々と運動を続けるよりも幾ばくか気楽になります。


「施設のサービス・ルール・マナーを細かく知れる」



施設の提供するサービスを把握しておかないと結構損していることも良くあります。「こんなサービスがあるのを知ってたら使っていたのに」なんてことがないようにしましょう。ルールやマナーを把握するのは施設側やほかの会員とのトラブル回避のためにも必ず行いましょう。使ったダンベルやバーベルを片付けるとか自分の汗が垂れたら拭くとかくらいはどこのジムでも常識ですので、ほかの利用者とトラブルにならないように教えられなくてもやりましょうね。



・クラブ側がオリエンテーションに力を入れる理由

基本的に多くのクラブが初心者にはかなり手厚い対応を取ります。

10回の初心者オリエンテーションをすべて有料のパーソナルトレーニングにしてしまえば結構な額の売り上げが立つと思いませんか?

でも多くのフィットネスクラブではそれをやりません。

フィットネスクラブに来るタイプのお客様は個別パーソナルトレーニングジムに入会するような最初から絶対に達成したい目標があったりするわけではなかったりします。なのでうまくいかないとすぐにあきらめたり飽きてしまったりします。そんな感じなので月に何万も払ってパーソナルトレーニングをやったりとかは入会する時点ではありえません。そもそも運動をやりたくないけど健康の為に仕方なく始める方も多いですからね。


・会員継続率が変わる

そういう人を継続させるには最初にどれだけスムーズに結果を出して運動に対してのモチベーションを維持して頂くか、またはモチベーションを高めるかにかかってきます。入会してくる半分くらいのお客様はそもそもやらなくていいなら運動をしたくない方ですし、入会した時点ではその方が放っておいても勝手に継続してくれる人なのか、放っておいたらやめちゃう人なのかはわかりません。

なので、クラブ側は基本的には入会するすべての人に初心者オリエンテーションをおすすめします。※明らかに一般人ではない体格のお客様には確認するだけで終わることが多いですが(笑)

放置しておくと3ヵ月どころか1週間も使わずに辞めてしまうようなお客様もたくさんいらっしゃいますので、その方達をいかに長く継続して頂くかは初心者オリエンテーションにかかっています。

ジムは数百人~数千人を相手にする会員商売ですので一人のVIPを特別扱いするよりも一人でも多くの方に長く利用して頂ける方が圧倒的に売り上げが立ちます。一般的なフィットネスクラブではどれだけの初心者を拾うことが出来るかで毎月の売上を維持できるかが決まってきます。

フィットネスクラブで行う仕事の中では1番重要な仕事の一つかと思います。

フィットネスクラブで働くトレーナーはいかに初心者のモチベーションを保つかを常に考えて行動するべきです。

そして大量のお客様を捌く必要があるので、どんなスタッフが担当しても高い質を保てるシステムを作ることが初心者オリエンテーションの肝になってきます。

これからトレーナーになる人は、どうすればやる気がない人にやる気を出すことが出来るかを考えてみてください。フリーランスのパーソナルトレーナーになりたい人も、新規のお客様を開拓するためには未経験者をいかに取り込むかが重要ですよ。むしろパーソナルトレーニングを受けるお客様は9割初心者だと思っておいた方がいいです。


個人規模だろうが会社規模だろうが、フィットネスで収入を得る為には未経験者に魅力的なサービスを届けられるかが事業継続の鍵になってきます。


自分ならどんなサービスがあればジムに通いたいと思えるのかを考えてみてください。現在トレーナー志望または現役でフィットネスの仕事をしている人は感覚が玄人になっている可能性が高いので、家族か友人にでも「どんなサービスや施設があったらジムに行く」のか聞いてみるといいかもしれません。



0 件のコメント:

コメントを投稿

人気記事トップ5