ジムトレーナーの仕事③:資格って必要?
ではフィットネスクラブまたはスポーツジムで働く為にはどんな資格が必要なのでしょうか?
答えはこちら:必要ない(必須ではない)です。
驚きますか?
でも現実はそうなんです。
特にフィットネスクラブの正社員として働く場合ですとトレーナー資格を取得して入社しても年月が経つと指導業務に携わらなくなってきますのでお金の無駄になってしまい資格の更新を止めてしまう人がほとんどです。
最初の2~3年は現場での業務が主でジム·フロントでの接客、初心者の指導、掃除などの肉体労働を主にこなし、プールやスタジオがある施設であればグループレッスンを担当する場合もあるでしょう。
そしてある程度経験を積んだら向き不向きが出てくるのでそれに合わせて様々の業務に別れていきます。
トレーナーとしての能力が高い人間であればパーソナルトレーニングなどの有料指導で稼いだりチーフトレーナーとしてジムの管理やスタッフの教育研修を担当します。
プールがある施設ではスイミングコーチの中でトレーナー職とほぼ同じような流れの出世をしていきます。
グループレッスンで人気のあるスタッフはスタジオインストラクターとして毎週多くのグループレッスンを担当したりレッスンプログラムの編成や業務委託の外部インストラクターの管理を行います。
この3つは基本的にジムの顔役になる人間なので、コミュニケーション能力が高く人気がある人物が多いです。
フロント(受付)にコンバートしてスタッフの取り纏め役になる場合もあります。純粋な接客能力が高く、フィットネスクラブでは一番忙しいセクションでもあるので、効率的な業務フローを作れる人物が担当する事が多いです。細やかな気遣いが出来る人も多いのでこのセクションのトップはとても信頼感がある印象です。
他にも細かい業務はありますが大まかな区分けとしてはこんな感じです。
いずれのセクションでも3年4年と業務を経験していくと管理職に近い立場になってきます。事務仕事が業務の半分以上を占めて来るので、トレーナーの資格を持っていてもあまり役にたたなくなってきます。5年以上勤務してトレーナー資格を維持している人は会社に必要経費として落としてもらって講習を受けている人か独立を常時視野にいれていてやめる気満々の人でしょう(笑)
そしてマネージャーや支配人などの管理職に就くといよいよトレーナーとしての業務はなくなります。一般的なお店でいうところの店長ですからお店の経営に関わるような責任の重い業務をたくさん抱えることになります。特にスタートアップのお店で店長や支配人を任されるのは地獄のようで、ようやくお店が落ち着いてきたのに精神的に病んでしまって業界を去って行った人をたくさんみてきました。
新店舗の立ち上げは大変なんですよホント…
またまた脱線してしまいましてすみません(--;)
早い人だと3年くらいで事務職コンバートされる人もいます。管理職じゃなくても適性があれば労務や経理、営業、広報など事務方の仕事は無限にありますから。
むしろできるだけ早い段階で事務職にコンバートしてしまった方が現場を離れて経営に携われるので昇進しやすいですし、給料もたくさん頂けます。
大きな会社だったら本社勤務になって経営陣の仲間入りです。
フィットネスクラブの現場でトレーナーとして楽しくのんびり仕事がしたい人は昇進と給料は諦めましょう(笑)
とまあ
ここまでの話でフィットネスクラブで仕事をするのにトレーナー資格はいらないという話は理解して頂けたかと思います。
もしあなたがフィットネスクラブに就職したいのであれば一番良いのはまず大卒であること、ほとんどの大手フィットネスクラブがこの条件を出してます。資格はなくても良いのです。「介護系の事業をやりたいから誰か健康運動指導士を取ってきてくれ」とか、「このスタジオレッスンをやるには資格が必要だからお前取ってこい」みたいに必要になったら会社がお金を払って取りに行かせてくれますから。
フリーランスのパーソナルトレーナーではちょっと重要度が上がりますが、基本的に誰でも無資格でもパーソナルトレーナーは名乗れますから、あなたがもしホストやギャバクラで働いていてお金持ちのお客様に
「最近お腹出で来たんじゃないですか?○○さんの健康が心配だから私が筋トレ教えてあげますよ!明日何時に○○ジムに来てくださいね!料金は10000円です。」
とか言って契約が成立すればあなたは立派なパーソナルトレーナーです。
※施設と契約せず勝手に商売をするのは違法ですのでやるなら先にジムにパーソナルトレーナー登録(契約)をしてください。
こんな感じでお客様を取る能力があれば誰でもお金を稼げるのがパーソナルトレーナーです。フリーランスの仕事はどの仕事もそうですがスタートアップでは知識技術よりも営業力とコネクションが一番大事です。
そのために大手フィットネスクラブに就職してその辺の技術を磨いてコネクションを作ってからやめてそのままお客様を引っ張って行くなんて手もあります。
※フリーランスが成立する業界では良くあるやり口です。
こんな感じでフィットネス系の民間資格の役割っていうのはそれを持ってるひとは最低限の知識と技術を持っていますという保証程度の意味しかないです。
※国家資格は別
資格持ってないボディビルダーの方が資格を持っているトレーナーよりも知識技術人気など全て上回っているなんてことはザラにありますからこれからトレーナーになりたい人はただザックリトレーナーになりたいではなくしっかりと方向性を定めてから動いてください。
特に高校生や大学生でトレーナーになりたい人は良く考えてから動きましょう。
今日のまとめ
①トレーナーになるのに資格はいらない。
②フィットネスクラブで働きたいなら大卒は必須。
③フィットネスクラブでも昇進すれば一般的な大企業と仕事の内容は変わらない。
④フリーランスで大事なのは営業力とコネクション。
⑤パーソナルトレーナーで稼ぐには個人の知名度と人気が必須。
⑥自分がどんなトレーナーになりたいのかを具体的に想像してから動き出しましょう。
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